2014年3月6日 | 士業マーケティング

士業がダンピングに巻き込まれない4つの方法

対象:弁護士、税理士、司法書士、行政書士、社会保険労務士、その他全士業

士業の業界でも、ダンピングが起こっている分野が見受けられます。

例えば、「税理士顧問料、月額5000円!」のような事務所も出てきています。

戦略的に値下げするのは良いかと思うのですが、事務所によっては「周りが値段を下げているから仕方なく…」というところもあるかと思います。

今回は、こういったダンピングに巻き込まれないための方法について、ご紹介させていただきます。

値下げ競争から脱却するための4つの方法

ダンピングに巻き込まれない方法として、以下の4つの方法をお勧めいたします。

  • (1)値段が高いことを売りにする
  • (2)価値を伝える
  • (3)セミナーから集客する
  • (4)社会的証明を増やす

(1)値段が高いことを売りにする

値段というのは、お客様に色々な印象を与えます。

中でもよくあるのが、

  • 「値段が安すぎる = 品質が不安」
  • 「値段が高い = 良い商品(サービス)である」

というものです。

先生も、安すぎるものは不安になったりすることがあると思います。

逆に、値段が高いと、それだけで良い物に見えたりもします
(高級レストランなどに行くと、なんとなく、何を食べても美味しい気がしますよね。それと同じです。)

これを利用して、”最高値であることを売りにする”こともできます。

(弊社のクライアント様でも、値下げしすぎていたサービスを思い切って値上げしたことで、逆にお申し込み数が増えたという実績もあります)

「値段が高い = 良い商品(サービス)である」という印象を与えることで、ダンピングを避ける効果があります。

※ただ、単純に値段を上げても、お客様は申し込んではくれません。
次の「(2)価値を伝える」も併用することをお勧めいたします。

(2)価値を伝える

お客様が値段の安いものに惹かれるのは、多くの場合、”サービスごとの価値が分かっていないから”です。

お客様は、普段から士業の業界に接しているわけではないので、それぞれの事務所の違いがよく分かっていません。

先生自身は「他とは違う!」「うちには独自のノウハウがある!」と思っていても、お客様に伝わっていなければ、残念ながら特徴がないのと同じです。

そのため、積極的に「事務所の価値(特徴、独自のノウハウなど)を伝える」必要があるのです。

※ただ、単純に特徴を並べて書いても、お客様にはあまり伝わりません。

効果的なのは、

  • 「その特徴(独自のノウハウなど)があると、お客様にとってどんなメリットがあるのか?
  • 「逆に、その特徴(独自のノウハウなど)がないと、お客様にとってどんなデメリットがあるのか?

を詳しく伝えることです。

お客様は、「自分にとってメリットがある事務所」に依頼しようとしますので、どんなメリットがあるのか?を伝えるのはとても大切なことです。

ただ特徴を羅列するだけでなく、それがあることでお客様が得られるメリット(金銭的に得をする、楽ができる、トラブルを避けられる、など)もしっかり伝えていきましょう。

(3)セミナーから集客する

セミナーは、士業の先生にとって、お勧めの集客方法と言えます。

セミナーを開催すると、必然的に、「主催者側(士業)=先生」「参加者側(お客様)=生徒」という関係を作ることができます

生徒にとって、先生は頼れる存在であり、信頼できる存在です。

信頼関係ができ、お客様との距離が近づくので、値段だけで判断されづらくなります。

結果的に、ダンピングに巻き込まれずに済みます。

(4)社会的証明を増やす

「お客様の声」「推薦者の声」「実績(解決事例)」といった社会的証明のコンテンツは、あればあるほど事務所の価値を高めてくれます。

先生も、本を買おうとした時、アマゾンのレビューを見たりしませんか?
また、テレビ通販などでも、さかんにお客様の声が紹介されていると思います。

このように、何かを買おうとしている人にとって、お客様の声は非常に大きな判断基準になっているのです。

先生のホームページには、お客様の声がありますか?

少なくとも、3件以上のお客様の声を掲載することをお勧めいたします。

まとめ

士業にかぎらず、どんな業界であっても、成熟するにつれてダンピングが起こります。

これ自体はある意味、どうしようもないことです。

しかし、これを「どうしようもない」と考えるのか?、知恵を絞ってダンピングから脱却する道を選ぶのか?で、数年後の事務所の経営状態は全く変わってきます。

先生もぜひ、「仕方ない値下げ」はせずに、強い事務所作りに取り組んでいただければと思います。

関連記事

運営情報はこちら

最新の記事一覧

ページ上部に