士業のネット営業の教科書「侍バイブル」
- » ウェブマーケティング » ネット集客でよくある10個の誤解
どんな業界にも「よくある誤解」があると思いますが、ネット集客においてもあります。
こういった誤解に惑わされてしまうと、なかなか成果につながりづらくなってしまいます。
先生は、こういった誤解に惑わされないように、注意してくださいね。
- （１）ホームページは魔法の道具だ
- （２）ホームページを作っただけでザクザク集客できる
- （３）デザインが綺麗 ＝ 集客できる
- （４）仕事に自信がある ＝ 集客できる
- （５）HP上の文章は、書きたいことを自由に書いていればいい
- （６）なるべく安く、広告費0円を目指す
- （７）自分でやれば、安く済む
- （８）すぐに結果が出て、売上が上がる
- （９）新しいツールの方が効果が高い
- （１０）たくさんのツールを使った方が成果が上がりやすい
（誤解１）ホームページは魔法の道具だ
ホームページ制作会社の代表の私がこんなことを申し上げるのもアレですが、ホームページは魔法の道具ではありません。
以前、「月間300件くらいのお問い合わせがほしいです。でも広告費はかけたくないです」というご相談をいただいたことがあります。
確かに、それくらいお問い合わせを提供できたら、私も嬉しいです。
しかし、現実的に「広告費0円で、月間300件のお問い合わせ」は難しいです。
お問い合わせを獲得するには、ある程度の広告費がかかりますし、労力、時間など、いろいろなコストが発生します。
「ネット上では何でもできる」訳ではないのです。
ホームページも同じで、改善を繰り返して、徐々に徐々に効果が見えてくるのが一般的です。
（誤解２）ホームページを作っただけでザクザク集客できる
まれにWEB制作会社から「ホームページを作ると売上が上がりますよ」という営業を受けることがあるかもしれませんが、それは間違いです。
ホームページは、作っただけでは効果はほとんどありません。
「ホームページを作っただけ」という状態は、お店に例えるなら、「お店を建てただけ」で「チラシなどの宣伝を何もしていない」状態と同じです。
いくら綺麗なお店でも、いくらスタッフの接客がよくても、お客様に知ってもらえなければ集客できません。
これはホームページも同じです。
ホームページの集客力は、次の式で決まります。
【HPの集客力】 ＝ 【HPの成約率（お問い合わせ率）】 × 【アクセスアップ（SEO、PPC、SNS対策など）】
これらを満たして初めて、集客効果が期待できます。
（誤解３）デザインが綺麗 ＝ 集客できる
世の中的に「デザインが綺麗なホームページは集客できそう」なイメージがあると思います。
しかし、「デザインが綺麗 ＝ 集客できる」という訳ではないのです。
現実世界で言えば、「綺麗なお店が必ず繁盛しているか」というと、そうではないですよね。
残念ですが、いくら綺麗でも、うまくいっていないお店はたくさんあります。
これはホームページも同じです。
いくらデザインにお金をかけて綺麗に作っても、マーケティング（どうやって集客するか？）が考えられていないホームページは繁盛しません。
デザインは、ホームページの一つの要素ではありますが、それだけがすべてではないのです。
＞＞ デザインが綺麗なHPが集客できない理由と、改善のための5ステップ
（誤解４）仕事に自信がある ＝ 集客できる
「自分の仕事に自信がある ＝ 集客できる」というのも、要注意です。
これも現実世界で言えば、「美味しい飲食店が必ず繁盛しているか」というと、そうではないですよね。
これも残念ではあるのですが、いくら美味しい料理を出しても、うまくいっていないお店はあるものです。
これは、士業のネット集客でも同じです。
「経験が長い」「仕事に自信がある」という要素は、とても大切なことですし、素晴らしいことです。
私も、そういった先生方のネット集客のお手伝いができることを光栄に思います。
しかし、ネット集客が成功するか否か？は、先生の仕事の腕とは、直接的には比例しません。
世の中の飲食店と同じで、「仕事に自信がある ＝ 集客できる」とは、必ずしも言えないのです。
（誤解５）HP上の文章は、書きたいことを自由に書いていればいい
ホームページの成約率（お問い合わせ率）の大部分は、ライティング（文章作成）によって決まります。
「何を」「どこに」「どのように書くか？」で、お客様の反応はまったく変わってきます。
ライティングのポイントはたくさんありますが、【自分が書きたいことではなく、お客様が聞きたいことを書く】というのが重要になります。
詳しくは、下記の記事でもまとめていますので、ご参照いただければ幸いです。
＞＞ 【4STEP ＆ 7つの要素】で成功する、士業ホームページの作り方
＞＞ ホームページで「やってはいけない」7つの事柄
＞＞ 代表挨拶のページに載せるべき5つのコンテンツ
（誤解６）なるべく安く、広告費0円を目指す
「広告費0円でできる！～～集客術」というような売り文句を、見たり聞いたりしたことがあると思います。
ネット上では、広告費0円でできることも確かにあります。
例えば、ブログも、フェイスブックも、ツイッターも、0円で使えます。
しかし、広告費0円だと、できることに限界がありますし、成果が出るまで時間がかかったり、再現性に乏しかったりします。
無料はしょせん無料であって、ライバルが広告費をかけて参入してきた瞬間に、一瞬で負ける可能性も十分あります。
単純に考えて、「かけた広告費よりもリターンが大きい」状態にできれば良いのです。
「広告費0円で、リターンが1000円」よりも、例えば「広告費5万円で、リターンが30万円」の方が、私は良いと思います。
成約率（お問い合わせ率）の高いホームページを作ることで、上記のようなリターンを得ることは十分に可能です。
有料の方法も実践しながら、無料でもできることをやっていく、のようにバランスを取りながら進めることをお勧めします。
広告費の考え方については、以下の記事も参考になると思います。
（誤解７）自分でやれば、安く済む
「自分でやれば、安く済む」というのは、一部正解で、一部危険です。
確かに、自分でやることで金銭的コストは抑えることができると思います。
しかし、「自分でやる」ということは、時間的コスト、労力的コストが発生していることになります。
例えば、先生がネット集客を全部自分でやろうとすると、その間、本業は進まなくなりますので、稼げるチャンスを失っていることになります。
かと言って、何でもかんでも業者任せにすると、金銭的コストが大きくなってしまいます。
必要なコストはかけるべきですが、不必要なコストはかけたくないですよね。
【自分に足りないスキルを業者に補ってもらう】という発想をお勧め致します。
詳しくは、下記の記事でもご紹介しています。
（誤解８）すぐに結果が出て、売上が上がる
ネット集客は、取り組んでから成果が出るまでに、ある程度の時間がかかることが一般的です。
周囲のライバル状況等によっては、「翌月から売上がアップする」ということもありますが、そういった事例ばかりではないのです。
ホームページを制作し、SEOやPPCといった対策をスタートして、お客様の反応を見ながら徐々に改善を重ねていく。
いわゆる「PDCAサイクル」を重ねて、改善を繰り返していくことで、売上も上がっていきます。
これは、ネット集客に限ったことではなく、チラシやDM、セミナー集客についても同じ事が言えます。
（誤解９）新しいツールの方が効果が高い
ネット上では、年々いろいろなツールが登場しています。
少し前はブログブームがあり、ツイッター、フェイスブック、のように続いてきています。
今後も、Google＋やタンブラー、ピンタレストなど、他にも多くの新しいツールが登場することと思います。
弊社も、新しいツールが登場すれば、まずは使ってみて集客に役立つのかどうか？をチェックしています。
その上での意見になりますが、「新しいツールだからと言って、集客に役立つとは限らない」です。
新しいツールが出てくると、必ず「～～はもう古い！□□が最強のツールだ！」のような広告が出てきます。
しかし、こういった時に先生には、ぜひ「本当に自分にとって必要な物なのか？」を考えて頂きたいのです。
（誤解１０）たくさんのツールを使った方が成果が上がりやすい
よく、「ブログもやった方がいいのでしょうか？」「Facebookも始めるべきですか？」のようなご相談をいただくことがあります。
ネット集客にはいろいろなツールがありますので、迷ってしまう先生もいらっしゃるのではないでしょうか。
結論からお伝えしますと、「使うツールの数と成果は、必ずしも比例しない」です。
弊社としては、次の順番で取り組むことをお勧めしています。
- １．ホームページ制作：成約率（お問い合わせ率）を高めることが重要
- ２．SEO、PPC：検索してくるお客様にHPを見てもらうのが、一番費用対効果が高い
- ３．その他のツール：先生の状況に合わせて、ツールを選択することが重要
まずは、「ホームページ＋SEO、PPC」が最優先です。
検索してくるお客様は、既に「何かを探している（需要がある）」状態なので、成約率が高めです。
（先生のサービスを必要として「検索」してくるので、成約率が高めになります。）
他のツールに手を出すのは、「ホームページ＋SEO、PPC」がしっかりできるようになってからで大丈夫です。
弊社はネット集客を専門としている会社ですので、いろいろなツールを使っています。
しかし、正直、いろいろなツールを同時に使っていくのは大変です。
時間もかかりますし、手間もかかりますし、ツールごとの役割分担なども明確にしておく必要があります。
先生にはぜひ、費用対効果が高い方法から実践していただきたいと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか？
上記の内容が、少しでも先生の今後に役立てば嬉しく思います。
参考になれば幸いです。
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