2013年5月21日 | ホームページ制作

士業のHPの文章作成術:3つのポイント

ホームページからお問い合わせを獲得するには、ライティング(文章作成、書き方)のノウハウがとても重要です。

弊社によせられるご相談でも「ホームページにどんな文章を書けばいいのでしょうか?」という、ライティングに関するものがかなり多いです。

そこで今回は、お問い合わせにつながるWEBライティング術(文章の書き方)をご紹介したいと思います。

主なポイントは、以下の3つです。

  • (1)中学1年生でも分かるように書く
  • (2)お客様に「どれだけメリットがあるのか?」を伝える
  • (3)理念は代表挨拶のページに書く

(1)中学1年生でも分かるように書く

第1のポイントは、「中学1年生でも分かるように書く」ことです。

士業の業界は、専門用語や難しい表現が多いものです。

そういった専門知識や難解な表現は、お客様にとって、普段は馴染みがありません。

士業の先生は普段から慣れ親しんでいるので当たり前に感じていることも、お客様にとっては意味不明であることも多々あります。

※例えば私が、「士業のHPのCVRを上げるには、まずはLPOを行い、次にSEO・PPCでアクセスアップを行います。こうすることでCPAも削減されます」と伝えても、分かりづらいと思います。

これは、WEBの専門用語だらけだからですね。(WEB業界にいる人は慣れ親しんでいるので、理解しやすいと思います)

「士業のHPの集客力を上げるには、まずはHPの改善をしてお問い合わせ率を上げることが大切です。その後にSEOとPPCで集客を行います。こうすることで、広告費も抑えることができます」と伝えたほうが、はるかに分かりやすいのではないでしょうか。

後者は、極力専門用語を使わないようにしているためですね。

※参考までに、人間の知識レベルというのは一般的に、「何も学んでいないジャンルについては、中学1年生レベルくらいになる」と言われています。

仕事に関係するようなジャンルの知識は、日々接しているので知識レベルも向上していきますが、普段接していないジャンルの知識は、中学1年生くらいの知識レベルに落ち着いてしまうそうです。

そのため、「中学1年生でも分かる文章=誰が読んでも分かりやすい文章」と言えます。

人間は、分からない単語・難しい表現が3つ以上あると、文章を読むのを「難しい」「面倒くさい」と感じ、読むのを止めてしまうと言われています。

難しい専門書が読みづらいのはこのためです。

せっかく良いことを書いていても、その良さが理解されなければ何も伝わりません。

だからこそ、徹底的に分かりやすく書く必要があります。

分かりやすく書くポイントとしては、

  • 中学1年生に説明しているようなイメージで書く
  • 専門用語には注釈をつけるなどして、分かりやすくする
  • 長い文章を避け、極力短文でテンポよく書く

などが挙げられます。

まずは分かりやすい文章を心がけ、「無理なく読んでもらえる」文章を目指しましょう。

(2)お客様に「どれだけメリットがあるのか?」を伝える

第2のポイントは、お客様に「どれだけメリットがあるのか?」を伝えることです。

お客様が知りたいのは、「自分(お客様自身)にとって、どの事務所に依頼すると、一番メリットがあるのか?」です。

当たり前と感じるかもしれませんが、お客様は「自分(お客様自身)にとって、一番メリットがあると思う事務所」に電話をし、依頼します。

そのため、お客様に伝えなければいけないのは、「私の事務所に依頼すると、こんなにたくさんのメリットがありますよ」ということです。

つまり、「先生の事務所の強み」を伝える必要がある、ということになります。

例えば、

  • 値段が安い(着手金無料、なども含みます)
  • 対応スピードが早い
  • 実績がある
  • 経験年数が長い

など、強みとして伝えられるものはたくさんあります。

先生の事務所の強みをしっかり伝えて、お客様に「あ、この事務所は私にとってメリットがたくさんありそうだ」と感じてもらえるように心がけましょう。

(3)理念は代表挨拶のページに書く

第3のポイントは、「理念は代表挨拶のページに書く」です。

私はコンサルティングなどで多くの士業事務所のホームページを拝見しますが、7~8割くらいは、トップページに「事務所の理念」「先生ご自身の想い」が書かれています。

理念や想いは非常に重要なコンテンツですが、トップページに書くべきものではありません

先ほども書きましたが、お客様は「どれだけメリットがあるのか?」を知りたいと思っています。

お客様が最初に知りたいのは「依頼した時のメリット」であって、「理念・想い」ではありません。

まずはメリットを伝えて論理的に納得してもらい、その次に理念・想いを伝えて感情的に背中を押してあげる

この流れが非常に重要です。

そのためには、

  • 1.トップページには「事務所の強み」を書いて、お客様にとってのメリットを伝える。
  • 2.代表挨拶のページに「理念や想い」を書いて、お客様の背中を押してあげる。

こうすると、スムーズに読み進めてもらえます。

「理念⇒メリット」ではなく、「メリット⇒理念」の順番です。

これを改善するだけで、お客様に読んでもらえるホームページに生まれ変わります。

まとめ

  • (1)中学1年生でも分かるように書く
  • (2)お客様に「どれだけメリットがあるのか?」を伝える
  • (3)理念は代表挨拶のページに書く

これら3つを改善するだけでも、お客様の反応が変わってきます。

アクセス解析を設置しているのであれば、「滞在時間が伸び、直帰率が減る」という嬉しい効果が期待できます。

滞在時間:
ユーザー(お客様)がホームページを見ている時間の長さのこと。 長ければ、興味を持って読んでくれていると考えられます。

直帰率:
ユーザー(お客様)が、ホームページを1ページだけ見て他のホームページに行ってしまう割合のこと。 直帰率が低ければ、興味を持って複数のページを読んでくれていると考えられます。

滞在時間と直帰率が改善されることで、結果的にお問い合わせが増えやすくなります。

ぜひ、これら3つのポイントに気をつけて、ライティング(文章作成)に取り組んでみてくださいね。

参考になれば幸いです。

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