先日、弁護士ドットコム株式会社様と共同で、「受任力向上セミナー」を開催させていただきました。
士業は多くの場合、「お客様からのお問い合わせ⇒ご相談(無料or有料)⇒契約」となるので、ご相談の際にいかにして受任につなげるか?というのはとても重要な要素になります。
ここでは、受任力向上セミナーでお話させていただいたポイントをまとめたいと思います。
※話を単純にするために、お客様からのメールでのお問い合わせへの対応を考えます。
受任力向上というと、「お客様とのメールのやり取りの内容」を改善することを想像される方が多いかと思います。
しかし、実はそれ以上に改善効果の高い、そして誰にでもできる改善策があるのです。
それは、「お問い合わせフォーム(メールフォーム)を改善すること」です。
受任できない場合、実は
というものが原因になってしまっていることが多いのです。
メールだけだと、どうしても細かいニュアンスやお客様の雰囲気が読み取りづらいため、判断が難しいのです。
お客様はすぐに依頼したいと思っているのに、それに合わせた迅速な対応・提案ができなかったり…。
逆もそうで、お客様はまずは相談したいだけなのに、すぐに依頼の提案をしてしまったり…。
こういったことを防ぐためには、お問い合わせフォームの改善が必要不可欠になります。
お問い合わせフォームの役割は、お客様の情報をすべて知ることではありません。
お問い合わせフォームの役割は、
の、たった2つだけです。
お問い合わせフォームでは、この2つに集中し、
をつかむことに専念してください。
より詳しくお客様の情報を知りたい場合には、お問い合わせが来た後に、メールで聞けば良いのです。
お問い合わせフォームの役割である
を達成するためには、次のようなお問い合わせフォームを作成されることをお勧めいたします。
※上記は、お問い合わせフォームの一例になります。
もちろん、弁護士にかぎらず、税理士・司法書士・行政書士・社会保険労務士の先生も同じ考え方で改善していただければOKです。
まず、「お客様が相談したいだけなのか?すぐに依頼したいのか?」を把握するために、この項目を設けます。
これがあることで、お客様の緊急度(どれだけホットなお客様か?)がひと目で分かります。
もしここで「依頼したい」にチェックを入れてくれたとしたら、それはかなりホットなお客様です。
迅速に対応・提案することで、受任率も高まりやすくなります。
※また、この項目があることで、お客様に「あ、まずは相談するだけでもいいんだ」と感じてもらうことができ、お問い合わせをしてもらいやすくなります。
お客様の中には、「お問い合わせする=正式な依頼になってしまう」と考えている人もいるのです。
この「相談か、依頼か」の項目があるだけで、さりげなく「相談するだけでもいいんですよ」ということを伝えられるので、お問い合わせ数も増えやすくなります。
次に、「お客様が依頼したいサービスは何なのか?」を把握するために、この項目を設けます。
これがあることで、お客様の依頼内容(どのサービスを依頼したいのか?)がひと目で分かりますね。
※弊社では「よく分からない・迷っている」という項目を入れるようにしています。
お客様の中には、「何を依頼すればいいのか分からない」と迷っている人も多いのです。
この項目があることで、「あ、迷っていてもお問い合わせしていいんだ」と感じてもらえ、お問い合わせをしてもらいやすくなるのです。
メールアドレスはお問い合わせフォームには必須の項目なので、必ず入れます。
こちらも、最低限知りたい内容なので、必須項目にすることをお勧めいたします。
なお、よく「フリガナ」を入力させるお問い合わせフォームを見かけますが、フリガナはなくて大丈夫です。
入力項目が多くなればなるほど、お客様は入力が面倒になってしまい、お問い合わせしてもらいづらくなります。
漢字を見ればほとんど読めます。
こちらは、必須にはせず、任意入力にしておくことをお勧めいたします。
電話番号をあまり入力したがらないお客様もいるので、必須にするとお問い合わせ数が減る可能性があるからです。
なお、もし電話番号を知りたい場合には、お問い合わせが来た後に、メールで聞けば大丈夫です。
詳しいお問い合せ内容は、ここに書いてもらいます。
以上が、お問い合わせフォームの改善による受任率向上策になります。
お問い合わせが来る前の段階で、すでに勝負が始まっているのです。
お問い合わせをしてもらった瞬間に、
が把握できれば、その後の対応も非常に楽になりますよね。
結果的に、受任率も向上しやすくなるのです。
ぜひ、実践していただければと思います。
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