2013年12月3日 | 士業マーケティング

士業の営業力を上げる「ドクターセールス」のススメ

対象:弁護士、税理士、司法書士、行政書士、社会保険労務士、その他全士業

先生は、「ドクターセールス」ってご存知でしょうか?

名前の通り、「お医者さんのセールストーク」のことなのですが、これは士業の営業力アップにも抜群に効果があります。

ドクターセールスとは?

例えば、風邪を引いて病院に行くと、お医者さんはこんなことを聞くはずです。

「今日はどうされましたか?」

すると患者さんは「なんだか風邪っぽいんです、もしかしたらインフルエンザかもしれなくて…」と答えますね。

するとお医者さんはさらに、

  • 「喉は痛いですか?」
  • 「身体のダルさはありますか?」
  • 「症状はいつ頃からですか?」

のように、どんどん質問します。

このように、いろいろな質問をして、最終的に「風邪ですね」「インフルエンザですね」のように診断するわけです。

たとえ患者さんに「インフルエンザかも」と言われても、「あ、インフルエンザですね」のようにすぐに結論は出しません。

いろいろな質問をした結果、結論を出す。

これがドクターセールスです。

これが、士業の営業力アップにもおおいに活用できるのです。

士業の営業力アップのためのトーク術

例えば、離婚で悩んでいる女性に「協議離婚を考えていて…」と相談されたとします。

ここで「はい、協議離婚ですね。協議離婚はうちのサービスですと…」ではいけないわけです。

先ほどのドクターセールスの例を参考にすると、「お客様の言葉を鵜呑みにしない」というのが重要になります。

お客様は、どこかで協議離婚という言葉を聞いただけで、あまり深く意味を知らないかもしれません。

ただ、聞いたことがあるという理由だけで、ポロッと話してしまったのかもしれません。

場合によっては、お客様がイメージしている「協議離婚」と、先生がイメージしている「協議離婚」の認識が、違う場合もあります

「協議離婚を考えていて…」というお客様の言葉を鵜呑みにせず、いろいろな質問をして、「このお客様にとって、本当にベストな解決策は何だろうか?」を考えます。

お客様の状況によっては、それ以上の単価のサービスを提案したほうが良い場合もあります。

その方がお客様のためにもなりますし、事務所にとっても顧客単価のアップにつながります。

ドクターセールスの3つのメリット

以上のように、ドクターセールスには、次の3つのメリットがあります。

(1)お客様に納得感がある

いろいろ聞いてくれた上で解決策を提示してもらえるので、お客様にとっても納得感があります

「これだけ聞いてくれて、状況をわかってくれた上で提案してくれたんだから、間違いないだろう」のようなイメージです。

(2)信頼してもらえる

お客様は、「話を聞いてもらえる」ことがとても嬉しいのです。

「自分の悩みを聞いてくれる、分かってくれる、共感してくれる」、こういった人をお客様は信頼します。

質問して、話を聞くことで、お客様からの信頼を獲得でき、受任率もアップします。

(3)顧客単価がアップする

お客様の状況に合わせて提案できるようになるので、顧客単価のアップにつながります。

まとめ

「営業力アップ」と聞くと、「強引に提案する」「押し付ける」ようなイメージを持たれている先生もいらっしゃるかもしれませんが、そうではありません。

士業にとって、質問し、お客様の状況を把握し、共感し、それを解決するための提案をする力が、営業力です。

ドクターセールスを活用して、事務所の営業力アップにお役立てください。

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